2010年 中途入社
入社9年目/32歳
設計部生産設計課 藤木 勝也
より良い設計のヒントは、
「お客様」と「現場」の声にある。
異業種からの転身を支えた環境。
私の前職は異業種の営業と、まったく畑違いの出身です。ですから入社当初は、設計はおろか電気系の専門知識も“ほぼゼロ”。ただ、建築系の仕事をしていた父の影響で、「いつかはモノづくりに携わってみたい」といった漠然とした憧れは常に持っていました。そして、その想いを叶えるために未経験からのスキルアップが可能な地元企業を探すようになり、出会ったのが白川電機製作所です。

配電盤については、父の手伝いをする中で、「空調・電気・照明などに関わる大規模施設には欠かせない設備」と教わっていましたので、素直に“扱ってみたい”と思えました。加えて、心惹かれたのが「お客様に寄り沿ったモノづくり」というモットーを掲げ、堅実に成長していた点。そこで思い切って飛び込んだわけですが、あの時の判断は間違っていませんでした。

入社後はまず約3カ月間、製造ラインでの実地研修を受け、製品の基礎知識を習得。設計部への配属後は、機器の配置図・加工図などの製図作業を担当しながら、先輩方の親身なレクチャーのもとで設計に関する知識・技術・考え方を学んでいきました。また、図面上で掴みにくい点があれば、「習うより慣れろ」で工場や建築現場に自主的に足を運び、実物を見て・触れて・学ぶ、といった自由度もあった。そうした当社独自の環境があったからこそ、文字通りイチからの成長が実現でき、今こうして生産設計課で活躍できているのだと思います。
強みは、お客様目線の柔軟な対応力。
私が所属する生産設計課のミッションは、お客様のニーズに合わせた製品を設計することです。案件を受注した営業からバトンを受け、まずはお客様との事前打ち合わせから参加し、製品を導入予定の施設の建築施工図や標準仕様書を確認。「追加が必要な設備や、不必要なものはないか」といったチェックをきめ細かく行ったうえで、お客様の要望はもちろん、コスト面・納品スピード・省スペースなども意識しながら設計プランをまとめていきます。

さらに作図図面をもとにお客様と内容を密に詰めていくのですが、実際の建築現場で出張打合せを行ったり、短期間で修正案を何度もやりとりしたり、といった柔軟な対応力は当社が培ってきた強みのひとつ。時には一筋縄ではいかないケースもありますが、そうした場合もお客様・製造のメンバー・施工の現場と、関わるすべての方が喜べる設計を実現できるよう、頭と体をフル稼働させて対応していくのです。

また、「設計図ができれば終わり」ではなく、製品搬入時の打合せや納入後の各種対応の窓口となるケースもしばしば。もちろん大変な面もありますが、自分の設計が形になる醍醐味に加えて、最後まで責任を持って対応できるからこそ、全国各地で多くの方の役に立っていることをしっかり実感できる。これは、他にはないやりがいですね。
「もっと」を考え続ける仲間に、刺激を受ける日々。
お客様とのやりとりだけでなく、社員同士のコミュニケーションに刺激を受けることも日常的です。というのも、当社には好奇心や向上心にあふれた社員が多く、一人ひとりが製品に対して強い興味関心を持っているため、製造から納品の瞬間まで「もっとこうした方がいいのでは?」「ここを改善できないかな?」という声が各部署から絶えず上がってきます。また、会社全体としても現状に満足することなく、現場のアイデアを積極的に取り入れる風土が育まれていることは、当社の魅力であり強みだと感じます。

私自身も、品質を落とさずコストカットや社員の負担軽減を実現するために、製品の製造方法の見直しを提案する一方で、製造やメンテナンスのメンバーからの意見をもとに、設計プランの幅が広がったケースも幾度もあるのです。

会社全体がポジティブな姿勢を持ち続け、年齢・立場・部署などにとらわれることなく和気あいあいと連携しあうことができれば、今後も着実に発展していけるはず。私自身も気持ちのいい人間関係の中で、さらに成長していきたいと思っています。